エスパルス戦・完勝

昨日のエスパルス戦で、ヴォルティスの素晴らしい試合を見れたことに、すごく興奮しています。全くもって完勝と言える内容だったと思います。


前線からプレスをしっかり掛けて相手のミスを誘い、こぼれ球を拾い、ゴールを狙う。清水も大前選手をはじめとして際どいシュートを放つ。それをヴォルティスがブロック。などなど、前半から非常に見応えのある楽しいゲームでした。


「この内容なら、勝っても負けてもOK!」


こんなふうに思いながら試合を楽しんでいました。


先日の水戸戦とは大違いです。まるで別のチームを見ているかの錯覚に襲われましたが、そこで闘っているのは紛れもなくこれまでと同じメンバーです。選手は皆一生懸命走り回っていました。これだけ走れるのか!と思えるくらいでした。


なぜ、こんなにも楽しい試合になったのでしょうか。

それは、ホーム四国放送の実況がなかったから、とは言いません(^^;


・カルリーニョスの合流

・小林監督に見せてやりたい、という気持ち

・相手ゴール側最前線に見える渡選手の躍動

・背後からひしひしと伝わる相澤選手の気迫


これらも大きいと思います。長嶋監督の試合後のインタビューでは、小林監督への尊敬の念とともに、正面から勝負を仕掛けていったことが語られています。カルリーニョス以外のメンバーが同じなのにこれだけチーム全体が変わるということは、長嶋監督が採った戦術が、もっとも影響しているのではないか、と思うのです。


Q=今日は真っ向勝負で勝った試合に見えましたが?

A=『力関係としてはやや構えて、遅攻が得意なチームはあまりないので相手に遅攻させることも考えましたが、本来自分達が目指しているもの、アグレッシブにボールを奪いに行ってゴールへ向かうことを、0-3で負けたことによってその反省と、それを選手が実戦してくれたと思います。』


   徳島ヴォルティス オフィシャルサイトより


橋内選手、石井選手の勇気あるプレーが見られ、前線では渡選手が何度も飛び出し、ボールを失ったら相手ボールを追い回し、山崎選手もボールを持ったら自力突破での勝負を見せ、内田選手も村田選手の攻撃をシャットアウト。サイドで起点を作られそうになったらほぼ毎回3人がかりでボールを奪いに行く運動量。さらにはカルリーニョスが自分で持ち上がってシュートまで行く。


この采配と選手の奮闘が奏功し、セカンドボールはことごとくヴォルティス側に転がってきました。というか、その場所に選手がサポートに行っている(つまり走っている)のです。


この展開は、後半も続きました。つまり、いつもの前半のいい時間帯に点が取れれば。。というものと性格が違う状況と言えました。前線からハードワークし、数的有利でボールを奪いまくる、セカンドボールを拾いまくる、を続けた結果、今までに見たことのない光景が広がっていました。正直、自分の目を疑いました。


それは、前掛かりになったヴォルティスからエスパルスがボールを奪った後、当然エスパルスはカウンターを仕掛けてくると思いきや、なんと、後ろでボールを回し始めたのです。これにはたまげました。いつもやられている形だったのに、相手からその牙をしまったのです。それだけ、ヴォルティスの気迫が強かったのでしょう。「完勝」を確信しました。


こんな試合は初めてで、鳥肌が立ちました。


他のチームではこういうのを見たことがありましたが、ヴォルティスでは、少なくとも私が見始めてからはありませんでした。


選手・監督そしてスタッフの皆さん、素晴らしい試合をありがとう!また見せてくださいね、応援しています!